横浜ならではの味を、2つ同時に楽しめます!
こんにちは!「横浜ロイヤルパークホテル」総料理長の高橋です。
この度「東西ホテル料理長の共演」のお話をいただき、大変光栄です。
横浜と神戸という、東西を代表する港町同士ということも興味深いですし、実は、私はかつて「ホテルプラザ神戸」の前身「ホテル・プラザ」で修行時代を過ごしたので、今回、共演のお相手となる鷺池料理長とは、共通の先輩もいて、縁が深いんです。
そんな意味もあって、今回の企画はとても楽しみにしています!
私の勤務先である「横浜ロイヤルパークホテル」は、横浜の中でも最先端を担う注目のスポット「みなとみらい地区」にあります。
70階建てという日本一の高層を誇る横浜のシンボル「横浜ランドマークタワー」の上層部がホテルになっています。
ホテルからご覧いただける夜景です!
「みなとみらい地区」は、夜景の美しさでも知名度が高く、
ご家族での観光や、デートスポットとしても人気があります。
館内には、和洋中の料理が楽しめる8つのレストランと、バーがあります。
横浜は、150年前の開港当時の異国情緒を色濃く残す、エキゾチックな街で、
中華街や元町など、異国の文化によって発展してきました。
私は、この土地で長年シェフをしていますが、普段のメニュー作りでも、和洋中のエッセンスを取り入れることを常に意識しています。
今回、初めて挑戦する駅弁も、和洋中の要素を取り入れたいと考えました。
大量に作るお弁当ですから、普通はどれだけ手間を省けるか、を考えると思いますが、私は、どこまで手をかけられるかを考えました。
盛りつけにもこだわりたいし、さまざまな味が楽しめるお重のような形にもしてみたい。
ここ横浜は、外国人によって肉を食す文化がいち早く入ってきたため、古くから養豚が盛んなので、食材は、地元の銘柄豚「やまゆりポーク」を使用することにしました。
神奈川県の花「やまゆり」の名がつき、専用飼料でじっくり育てられたこの豚肉は、
脂身に旨みをたくわえ、赤身がやわらかなのが特長です。
そしてこの「やまゆりポーク」を使い、和洋中を取り入れた2つの味を、お弁当の中で作り上げたのが、こちらです!
やまゆりポーク2豚弁当〈ツートンべんとう〉(神奈川県 東海道本線/大船駅)
税込980円
まず、手前が、豚バラ肉の味噌&カレー風味。
豆板醤を含んだ味噌と、カレーの風味が絶妙にマッチし、意外とあっさりとした味わいです。
タレで煮込んだバラ肉を、一昼夜置いて、味を染みこませました。
いわば、ホテルが作ったこだわりの「豚丼」といった感じでしょうか。
もう1つは、肩ロースの中国醤油照り焼き風。
やわらかな甘みの中に、スターアニス(八角)の香りがスパイスとなり、豚の角煮のような濃厚な味わいです。
コクのある中国醤油やハチミツを使ったタレで、ブロックのまま30〜40分煮込み、
味を染みこませるため一昼夜置いてから、オーブンで焼き上げました。
同じ豚肉で、まったく異なる味わいをお楽しみいただける自信作です!
さて、私は、列車の旅というと、駅弁ではないんですが、幼い頃、父親と一緒に親戚の家へ行くとき、ホームで温かいおそばを買ってもらったことを思い出すんです。
器を大事に抱えて列車に乗り込み、そおっとフタを開けたときのあのドキドキ感!湯気が立ち上って、いい匂いがして・・・。
あの幸せな感覚を、今の子供たちに味わってほしいという思いも込めて、今回の駅弁を作りました。
子供から大人まで、さまざまな方に、ぜひ横浜ならではの2つの味わいを楽しんでいただきたいと思います!
◆こちらの駅弁は、高橋総料理長がプロデュースし、地元の駅弁調製元「大船軒」さんの協力・タイアップのもと作られました。
大船駅では、大会初日の1/11(木)より発売となります。どうぞ、ご期待ください。