2007年1月10日 (水)

横浜ならではの味を、2つ同時に楽しめます!

Royalparkcook_1こんにちは!「横浜ロイヤルパークホテル」総料理長の高橋です。

この度「東西ホテル料理長の共演」のお話をいただき、大変光栄です。
横浜と神戸という、東西を代表する港町同士ということも興味深いですし、実は、私はかつて「ホテルプラザ神戸」の前身「ホテル・プラザ」で修行時代を過ごしたので、今回、共演のお相手となる鷺池料理長とは、共通の先輩もいて、縁が深いんです。
そんな意味もあって、今回の企画はとても楽しみにしています!

私の勤務先である「横浜ロイヤルパークホテル」は、横浜の中でも最先端を担う注目のスポット「みなとみらい地区」にあります。
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70階建てという日本一の高層を誇る横浜のシンボル「横浜ランドマークタワー」の上層部がホテルになっています。
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ホテルからご覧いただける夜景です!
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「みなとみらい地区」は、夜景の美しさでも知名度が高く、
ご家族での観光や、デートスポットとしても人気があります。

館内には、和洋中の料理が楽しめる8つのレストランと、バーがあります。
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横浜は、150年前の開港当時の異国情緒を色濃く残す、エキゾチックな街で、
中華街や元町など、異国の文化によって発展してきました。
私は、この土地で長年シェフをしていますが、普段のメニュー作りでも、和洋中のエッセンスを取り入れることを常に意識しています。
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今回、初めて挑戦する駅弁も、和洋中の要素を取り入れたいと考えました。
大量に作るお弁当ですから、普通はどれだけ手間を省けるか、を考えると思いますが、私は、どこまで手をかけられるかを考えました。
盛りつけにもこだわりたいし、さまざまな味が楽しめるお重のような形にもしてみたい。


ここ横浜は、外国人によって肉を食す文化がいち早く入ってきたため、古くから養豚が盛んなので、食材は、地元の銘柄豚「やまゆりポーク」を使用することにしました。
神奈川県の花「やまゆり」の名がつき、専用飼料でじっくり育てられたこの豚肉は、
脂身に旨みをたくわえ、赤身がやわらかなのが特長です。


そしてこの「やまゆりポーク」を使い、和洋中を取り入れた2つの味を、お弁当の中で作り上げたのが、こちらです!


やまゆりポーク2豚弁当〈ツートンべんとう〉(神奈川県 東海道本線/大船駅)
税込980円

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まず、手前が、豚バラ肉の味噌&カレー風味。
豆板醤を含んだ味噌と、カレーの風味が絶妙にマッチし、意外とあっさりとした味わいです。
タレで煮込んだバラ肉を、一昼夜置いて、味を染みこませました。
いわば、ホテルが作ったこだわりの「豚丼」といった感じでしょうか。


もう1つは、肩ロースの中国醤油照り焼き風。
やわらかな甘みの中に、スターアニス(八角)の香りがスパイスとなり、豚の角煮のような濃厚な味わいです。
コクのある中国醤油やハチミツを使ったタレで、ブロックのまま30〜40分煮込み、
味を染みこませるため一昼夜置いてから、オーブンで焼き上げました。


同じ豚肉で、まったく異なる味わいをお楽しみいただける自信作です!

さて、私は、列車の旅というと、駅弁ではないんですが、幼い頃、父親と一緒に親戚の家へ行くとき、ホームで温かいおそばを買ってもらったことを思い出すんです。
器を大事に抱えて列車に乗り込み、そおっとフタを開けたときのあのドキドキ感!湯気が立ち上って、いい匂いがして・・・。
あの幸せな感覚を、今の子供たちに味わってほしいという思いも込めて、今回の駅弁を作りました。

子供から大人まで、さまざまな方に、ぜひ横浜ならではの2つの味わいを楽しんでいただきたいと思います!

◆こちらの駅弁は、高橋総料理長がプロデュースし、地元の駅弁調製元「大船軒」さんの協力・タイアップのもと作られました。

大船駅では、大会初日の1/11(木)より発売となります。どうぞ、ご期待ください。

3.ホテル料理長の共演

2007年1月 9日 (火)

神戸牛のミンチカツを、召し上がれ!

Hotelplazacook2 「ホテルプラザ神戸」総料理長の鷺池(さぎいけ)です。

今回「東西ホテル料理長の共演」という企画で、
生まれて初めて駅弁をプロデュースすることになりました!





まず、私が働いているホテルについて、少しご紹介します。


「ホテルプラザ神戸」は、観光に便利な六甲アイランドにあります。
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ホテル最上階のレストランとダイニングバー。
素晴らしい神戸の景色をご覧いただけます!
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普段は、厨房に立って調理したり、メニューを考案したり、
ホテル内の全レストランを総括し、サポートしています。
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私は生まれも育ちも神戸で、今まで列車の長旅で、駅弁をゆっくり楽しんだという経験があまりないんです。
お話をいただいて、まずは、駅弁てどんなもの??というところから始まり、どのような種類があるのか、食べた人にどんな思い出があるのかを聞いてみました。また、実際に数十種類の駅弁も試食してみました。

そこで思ったのが、駅弁には、その土地の文化が詰まっているということ。
今度は「弁当」という枠にとらわれずに、神戸ってどんな街だろう?と、みんなで話し合いました。そこで出てきたのが、明治から脈々と培われてきた舶来文化=「レトロモダン」というキーワードです。

港町・神戸には、外洋航路をリタイアしたシェフが経営する、昔ながらの洋食屋が多くあります。
それで、子供の頃、お出かけして、初めてナイフとフォークを使って食べた、あの洋食屋さんの懐かしい雰囲気を表現しようと決めました。

神戸らしさを表現するには、食材も、もちろん神戸産。
神戸といえばやっぱり・・・神戸牛でしょう!!

でも、駅弁ですから、そんなに高価なものにはしたくなかったのです。
神戸牛のおいしさをそのままに、いかにリーズナブルに提供できるか。
もっとも頭を悩ませたのは、そこですね。
それで、洋食の人気メニューである「ミンチカツ」にしてみてはどうか?と思いつきました。

神戸牛の繊細な味わいを伝えるため、豚肉は一切入れず、正真正銘100%神戸牛のミンチを使いました。

また、歯ごたえを出すために、1頭から2~3kgしかとれない「チチカブ」という部位を使い、機械を使わず手切りにして、ジューシーに仕上げています。

ソースにも、もちろんこだわって、
ウスターソース、醤油、ポン酢、ごま、味噌、あらゆる調味料を試し、
ミンチカツを最大限に引き立てる、特製オリジナルソースを作りました。
実はこのソース、お弁当に必要な量の倍くらい入っています。
お弁当にたっぷり使った後、ご家庭のお料理にもお使いいただきたいと思ったのです。

神戸牛100%ミンチカツ港町レストラン
(兵庫県 山陽新幹線/新神戸駅)
税込1,050円

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★おすすめの食べ方★
1. まずは何もつけずに、ミンチカツのみを口に入れて、神戸牛そのもののおいしさを味わってください。
2. その後、ご飯を口に運びます。
3. 次は、特製ソースをたっぷりかけて、ご飯と一緒にお召し上がりください。
4. 余ったソースは冷蔵庫へ。ハンバーグやピラフなど、ご家庭のお料理に合わせてお楽しみください!

ひとりでも多くの方に、神戸牛のおいしさを伝えたいという思いで、今からワクワクしています。
東京の皆さん、出来たてを味わいに、ぜひ会場へ来てください!

◆こちらの駅弁は、鷺池総料理長がプロデュースし、地元の駅弁調製元「淡路屋」さんの協力・タイアップのもと作られました。

新神戸駅では、大会初日の1/11(木)より発売となります。どうぞ、ご期待ください。

3.ホテル料理長の共演